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Lesson3:ボールの芯を捉えるためには

筑波大学教授 工学博士 の浅井武先生にご協力いただき、「ボールの中心をとらえることが、球技のパフォーマンス向上において、いかに大事か」の解説をしていただきました。

全4回シリーズでお届けします。


Lesson3 ボールの芯を捉えるためには

<文字起こし(一部補正)>

サッカーのボールテクニックではボールの中心、それは物理的には重心にりますが、それにどういう力が働くか、どういう力を働きかけるか、ということがすごく重要になります。


ボールの中心というのは見えないんですけど、このトレーニングボール(hinomarc.)は視覚的にボールの中心が示されているので、それに対してどうゆう風に蹴ったらどういう風にボールが振舞うか、どういう風に止めたらどういう風にボールが振舞うか、がすごく分かりやすい。


キックにしてもトラップにしても ドリブルにしても、この視覚的・感覚的に見えるボールでトレーニングすることが、非常にボールの中心を把握する・利用するそういう技術の基本になると思うんです。


このボールの中心をしっかり蹴れば、無回転のボールも飛びますし、あるいはインステップで飛ばすことができます。また、少しずらして蹴れば、スピンを生んでカーブキックを生み出すことができます。


様々なトレーニングにこれを活用することで、ボールの中心、それが視覚的にも、感覚的にも身につけることができるのではないでしょうか。


浅井武(あさい たけし)氏 プロフィール

筑波大学大学院人間総合科学研究科教授。工学博士。ヒューマン・ハイ・パフォーマンス先端研究センター(ARIHHP)(専任)、スポーツイノベーション開発研究センター長。

研究分野はスポーツバイオメカニクス、スポーツ工学。日本人スポーツ研究者としては、はじめて国際物理科学雑誌『Physics World』に論文が掲載。モーションアナリストとして、また名門・筑波大蹴球部の総監督を経て顧問、筑波大学女子サッカー部の顧問も勤める。多方面で活躍するキック研究の第一人者。


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