開発者から未来へのメッセージ
道端のタンポポの根っこから地球の重心へと展開されていく絵本の世界感。
まだ小さな手をしていた幼少期。母がプレゼントしてくれた一冊の絵本「地球 かこさとし著」は、ヒノマール誕生に欠かせないインスピレーションを、既に幼き私に与えてくれていました。


実家の壁に残る幼少期の手形
10代の頃、「しんちゃん、音楽はSoul(魂)だよ」と高校の先輩の言葉が引き金となり、それ以来「自分はドラマーとしてどんな音を奏でたいのか?奏でるリズムにどんな想いを乗せていきたいのか?」を、ずっと考え続けてきました。
20代の頃、
実家を飛び出して国内外を旅し、東京で人生最悪の一人暮らしをしていました。
「地球はひとつの生命体である。」
ジェームズ・ラブロック博士(科学者)が提唱した「ガイヤ理論」を知り、地球環境を破壊しない生活を厳格に実践しようとして 、口にできる食べ物がほとんどなくなり精神的に追い詰められていました。
そんな頃、運動科学者の高岡英夫氏が提唱する「身体資源論」に出会いました。
「人間の身体というのは、発達した現代の工業技術を持ってしても、まったく太刀打ちできないような精密で超高機能な運動が行える、地球に匹敵する巨大な資源である。」と。
そして、
農学博士の比嘉照夫氏(琉球大学名誉教授)が研究したEffective Microorganisms(有用微生物群)に出会いました。
微生物たちの運動パフォーマンスを引き出すことで地球の生態系を豊かにし、様々な環境問題を根本的に解決できる可能性を知りました。
身体と地球には無限の可能性を秘めているのだと、冷え固まっていた心身が氷解しました。

30代の頃、
北大路魯山人所縁の料亭で下足番・庭番として働きながら、ヒノマールの開発を進めていきました。
ドーム球場とほぼ同じ敷地面積の庭の手入れは、身体の無駄な力を抜いてインナーマッスル・腸腰筋を駆使して動かなけば、魯山人イズムと禅の本質を体現できませんでした。
この経験から、芯が見えるボールをヒノマールと名付けました。
40代の頃、
西表島のウミガメの危機をきっかけに30代の頃に始めた、有用微生物群を駆使した環境活動は、目標としていた国内最大規模の野外ロックフェスでの実施へと繋がっていきました。
地球の重心、音楽、Soul(魂)、身体の重心、インナーマッスル、微生物たち、ボールの重心・・・これらは決して目で見ることはできません。
これまでの人生経験と本格的に球技を一切経験したことがないからこそ誕生した、芯が見えるボール。ヒノマールは、ただの球技練習用ボールではありません。
ボールと私たちと地球を根っこで繋げ
「見えないものを、観えるようにする」ツールです。
芯を捉える力は、ボールを操る力だけでなく、自分の身体、本質に向き合う眼も育てます。
ヒノマールに触れた子ども達に、地球を思いやる気持ちが宿り、そして人類には沢山の希望と可能性が詰まっていることを感じてもらえたら、ヒノマールを開発してきたこれまでの労が報われます。
私の未来のストーリーは、
ありとあらゆるボールに芯を見える化させ、
スポーツと地球を積極的に繋げていくことです。
ヒノマールには希望があります!
